歴史を感じる旅行

【宮城vol.1】ひとり旅で出会った、タクシーの運転手さんの話。優しさは巡っていく。

それは宮城旅行2日目のことでした。

1日目に2万歩ほど歩き、この日も神社まで往復30分と200段の階段を登った私はお昼前なのにくたくたになっておりました。

体力も限界だし、次の電車まで時間がある。

ここはタクシーでも使って、次の目的地に行こう!現地の人とも話すきっかけになるし。

ってことで駅のタクシー乗り場にとまっているタクシーをコンコンし、目的地までどのぐらいで着くかを聞きました。

「1400円ぐらいかな」

とのことで、乗ることに決定!時間をお金で買っちゃうぜ!と意気揚々。

タクシーの運転手さんは父親と同じ年齢ほど。

先日の鶴瓶のお話会の中で延々とこれまで出会ったやばいタクシーの運転手の話を聞いていたので少し乗るのに緊張。

しかし、私の乗ったタクシーの運転手さんは話してみるととても気さくな人で。

目的地を伝えつつ、仙台は方言があまりないことや、旅行で来てること、東京から来たけど熊本出身ってことや、タクシーの運転手さんと娘さんと歳が近いことなどポツリポツリと話しました。

今思うとひとり旅って他人と話すことがないから、1日ぶりに人と会話ができて嬉しかったのかも。わたし。

そんな会話中に目的地が駅からけっこう遠いことがわかり、目的地を変更することに。

どう考えてもこれは1400円じゃつかないだろうな〜まあいっか。と思ってると

「いいからね。最初に1400円って言ったからそれ以上は取らないよ」と。

まさかそんな風に言われると思わなかったのでいいんですか?と驚くと、「いいのいいの。娘もおごりで乗せたりしてるから」と。突然のことで嬉しくなり、ありがとうございますとお伝え。

わ~旅行ってこんなこともあるんだなぁととても嬉しくなる。

そしたら、それだけではなく

遠いから行かないことにした遺跡が途中だから寄ってあげる

とわざわざ少し遠回りして連れて行ってくれることに。

遺跡のある場所に到着し、見れて嬉しいですありがとうございます!と言うと、いやいや、停めておくから遺跡見て来なよ、とのことでタクシーを止めて私の観光にまで付き合ってくれました。

もう、ほんとにねこの時点でありがたいやら嬉しいやらでちょっと申し訳ないのもありつつ

城跡を感じてタクシーに戻りました。

本当にありがとうございます。ともう一度伝えると、

「いいのよ。何年か前にさ、宮崎駿を乗せたことあって。1日中乗ってもらってすごいお世話になったんだよね。俺は仕事なのに一緒に観光も連れてってくれて。そういうこともあるからさ」

こうね、自慢してるって感じではなくて「そういうこともあるからさ、気を使わなくていいんだよ」ってニュアンスでさらっと伝えてくれたんです。

ああ、この人は分かってる人なんだなあって思いました。

こうやって優しさって回ってるんだなって。優しさ回してるんだなと。

そして私もその循環の中に出会ったという喜び。

本当に嬉しくてね、降りるときにバイバイと手を振ってね。

じわじわとあたたかい気持ちのまま観光に戻りました。なんなら今もあたたかい気持ちが残ってます。

「こういうことでさ、ここの場所いいなーって思ってもらえれば嬉しいし。旅の思い出だからさ」

ばっちり旅の思い出になったよー!運転手さんー!

そしてその場所も好きになったよー!

もう、神社とか寺とか綺麗なものをたくさんみたけど

やっぱりこういう人との触れ合いが1番感動してしまうし、強烈な体験になってしまうね。

せっかく出会った素敵な流れ。絶対偶然なんかじゃないって思うんです。

だから、その巡ってきた優しさを忘れずに、私も優しさを巡らせていこうと思います。

素敵なひとり旅の幕開けとなりました。ありがとう運転手さん。