観劇/エンターテインメント

谷川俊太郎展にて。

 

小学生のとき。毎年、絵本を1冊覚えてきてみんなの前で朗読をするという宿題がありました。

もちろん覚えないといけません。暗記。

しかし、私はどうにもその作業が苦手で結局1回も覚えきったことがありませんでした。

ある年。覚える期間があまりにもなかった私はとても最高の本を見つけたのですそれが谷川俊太郎さんの『もこもこもこ』

 

正直、内容としては「もこもこ もこもこ」と言ってるだけなので、朗読向きのものではないです。

(でも、これを選んでみんなの前で発表しようとした自分はなかなか面白いなあと思う)

それでも私は『もこもこもこ』を精一杯覚えて朗読会に挑んだのでした。

しかし、当日は自分がどのシーンの「もこもこもこ」を言ったかわからなくなり、結局最後までたどり着かなかったのでした。

 

そんな私は大学生になって演劇学科へと入学します。しかし、考えてもください。絵本1冊も覚えきれない人間が演劇学科へ行くということを…

そうです。台詞がなかなか覚えきれなくて地獄でのようした。何回怒られたでしょうか。

 

まあ、そんな話はどうでもいいんですが

またも授業で朗読のために詩をひとつ選んできてと言われました。

その時に真っ先に浮かんだのが谷川俊太郎さんの『春に』でした。

 

中学生の時に合唱曲をきいて、ずっと心に残ってた詩。声に出して読むとものすごく心地いい。

まさにこの気持ちはなんだろう って気持ちになる。大好きな詩。

 

『もこもこもこ』もね、家で何度も声に出して読んでたんです。いろんな語感で読む「もこもこもこ」が好きだった。

 

そんな感じで無意識で谷川俊太郎さんの詩を読む機会がポツリポツリとあったのですが、今回谷川俊太郎展に行き

ああ、やっぱり口ずさみたくなる詩ばかりだなあと思いました。

声に出して読むと私自身がとても素直な気持ちになれるというか、エネルギーが充満する感じがするというか。

なんでそう思うんだろうなって考えてみたんだけど、自分が思ってることとか感じてることで言語化できない感覚が詩のなかにあるからなのかな。

自分の気持ちって言葉にしたい。でも、それがまだ下手くそで。なかなか口に出して言葉にまでできない。

でも、谷川俊太郎さんの詩を読むと、自分の中のモヤモヤをやっと言葉にできた気持ちよさみたいなのが、あるのかも。

声に出して読むことで、自分の中の感情が整理されるのかな。

って、そこまで深く考えてなくて「なんか好き」って気持ちが1番大きいのですが。

自分が選ぶ言葉で人生は変わってくる。

そう確信してまだまだ浅いですが言葉のもつ力は大きいなと、あらためて感じたのでした。

 

 

ps.

帰りに買った谷川俊太郎さんの「星空の質問箱」

質問があり、それに谷川さんが答える。
ただそれだけのシンプルな内容なのに本当に、とてもよかった。

「生きててもいいんだよ」という圧倒的な肯定がこの本にある気がするなぁ。

落ち込んだら読む本リストに追加しておきます。そんなリストないんですが、今作ってみました。宇宙図鑑とセットで。