観劇/エンターテインメント

はじめての歌舞伎『ワンピース歌舞伎』を観てきた感想

いつか歌舞伎を見てみたいと思っていた。そんなとき「ワンピース歌舞伎」というものを知った。

チケットを譲っていただきはじめての新橋演芸座に向かう。劇場に入りチケットを眺めながら席に着く。

私の席は3階席の端っこ。1番安いチケットということもあり上手半分しか見えなかったが「初めてだし、まぁいいか」と幕が上がるのを待った。

私が歌舞伎について知っていることはほとんどなく、テレビで歌舞伎俳優の名前を見るぐらい。

しかし、今年になり「日本の文化を知る」という個人的目標を立てて学んでいるうちに歌舞伎を見たくなった。江戸時代から続く芸術。どんな感じなのかしら。

能はみたことあるし、狂言も見たことがある。でも、歌舞伎は見たことがない。

果たして、見て理解できるのかしら。楽しめるのかしら。

そんな私にぴったりな「ワンピース歌舞伎」とやらを知った。

ワンピースなら空島までは知ってるぞ。そして、何やら感想を見ると楽しそうだ。それだったら歌舞伎の知識がなくてもいいよね!という気持ちで、いざ新橋演芸座へ。

楽しめるのだろうかという不安をよそに、開始15分ぐらいで「しまった、S席を買っておけばよかった」と思った。

なにこれー!歌舞伎ってこんな感じなのー!はやく教えてよー!

もっと、セリフも固くて、演出もお堅いのかと思いきやTHEエンターテインメント。

踊るし、歌うし、キャラクターは可愛いし。

ちょっと見ただけで「おもしろすぎる…!!!」で心が満たされました。

見ていて何度も思ったのは「これは本当に全員男性の方なのか?」と疑ってしまうほど、みなさん所作が美しいこと。女の私より女だ。これが女形というやつなのか。素敵すぎる。

それから「型の気持ちよさ」みたいなのを始終感じていました。

拍子木のリズムに合わせて身体を動かして、ハイッ決めポーズ!というお約束の場面が何度も出てくるのですが。
見ていてとても気持ちがいい。

おもわず家に帰って、拍子木の変わりにスリッパを手に持ち替えて自分で真似してしまったぐらい、あの決めポーズが好きでした。

なんて言うんだろう。技名みたいなものがあるのだろうか。バレエでいうところのエシャッペからのアラベスクみたいな。ホップステップジャンプ的な感じの。

とにかく一度見ただけで真似したくなるぐらい脳にポーンと入ってくる気持ちよさ。あれをまた見たい!

きっとあのポーズを含めた歌舞伎の型みたいなの。ものすごい鍛錬の結果があってできるものなんだろう。そういう肉体の限界ギリギリのものって見ていて感動します。

あと、途中でゆずが歌う主題歌がはじまり、主役のルフィがワイヤーフライングで三階まで来て!!!

こんなに間近で見れるとは。おもわず手を振り「わぁ絶対いま目があった」というジャニーズのコンサートに行ったような気分に。感動した。なにこれエンターテインメントの極みだと思いました。

楽しすぎてタンバリン欲しくなったし、タンバリン買ってね!っていう二人も可愛かったし。
ルフィの動きも可愛かったし。3階でも表情が見えることを知ったし。

それに空島以降のワンピースの話におもわず泣きました。エースの父親が!?え!?そうだったの!白ひげ!エース…涙

キャラクターもあんなに多く出てくるなんて思ってもおらず。

どうやって演出してるんだろう、舞台衣装の細部を見たい、装置すごすぎる、水も出るし、回るし、役者さん飛ぶし。感想は尽きることがありません。

まったく知らない歌舞伎でしたが、数時間全力で楽しんでしまいました。

きっとこれがTHE歌舞伎というわけではないと思います。普通の演目を見たことがないのでわかりませんが。

でも歌舞伎の型の美しさとか、所作の美しさとか、歴史とか、そういったものをこのワンピース歌舞伎からひしひしと感じたので、きっと普通の歌舞伎を見ても絶対面白いだろうなー。

そして、スーパー歌舞伎Ⅲがあるならば、ぜったいにS席を取ろうそう心に決めたのでありました。